2020年は『ひとり起業』ブームがさらに加速、『本』も『セミナー』も大人気!その内容は役に立つのか?
2020年は『ひとり起業』、そして『オンライン起業』が急増した年にもなりました。
『個人事業』レベルの『起業』に関する本やサイト、情報も増える一方です。
役に立つ情報もあれば、そうでない情報もあるので、見分けるのはなかなか大変だと思います。
そもそも『どんな起業』をしたいかによって、役に立つ情報が違います。
なので、情報全てを正しい・間違いと決めつけることができません。
ざっくりそれを書き出して、後ほどゆっくり検証することにします。
自分の起業スタイルに役に立つ情報を集めよう
数年前までは『起業』というと、場所を借りて『業』を起こす、といった結構大げさなイメージでした。
それからどんどん『起業』もいろんな規模を指すようになり、商工会議所でも個人向けの起業セミナーを開催されたりするようになりました。
個人事務所をされている方が、『主婦レベルの起業と同じに扱われたくない』と仰っていたことを思い出します。(苦笑)
個人事業を始めることを『小さな起業』と言ったりするのも、時代の流れなのでしょうか。
そしてその頃から『起業塾』や『起業セミナー』『起業コンサル』などもどんどん増えていきました。
『起業』に関する本も次々出版され、ネットにも様々な情報が発信されています。
今や『ブログ起業』『SNS起業』などというものから、実態の良く分からないものも出てきています。
また一つ何かで成功すると、その経験を『本』にしたり、その道の『◯◯コンサル』を名乗ったり、『起業セミナー』を開催するような手法も増えました。
あとそこからさらに『◯◯協会』を立ち上げる方法を教えるコンサルも活躍されています。
知り合いにも何人か、協会ビジネスを始めた方がいます。
そういう協会がまた、生徒さん向けや対外的に『起業セミナー』を始めたりしています。
つまり『起業セミナー』といっても、背景が異なれば内容も異なります。
- どんな『起業』をしたいのか?
- 借り入れをして会社を始めるのか?
- 個人事務所を立ち上げるのか?
- 小さなひとり起業から始めるのか?
自分がどのような起業をしたいのかによって、本当は役に立つ内容は異なります。
それぞれセミナーや起業に関する情報の背景や目指すところを見極めて、自分のやりたい起業のスタイルに役に立つ情報を取捨選択していきましょう。
少し先を行っている先輩のお話しや体験の方が、起業家さんの本より場合によっては役に立つかもしれませんよ。
ひとり起業に準備は必要か?
小さく起業するだけなら、起業セミナーなどで聞くお話はあまり必要ないものもあります。
ネットで調べてもよく見かける『起業するなら…』シリーズみたいなものです。
起業するためのハウツーですね。
『ひとり起業』『小さな起業』『ひとり社長』ではどうなのでしょう。
少しだけ検証してみたいと思います。
資金調達
小さな起業では必要無い項目です。
まずは手持ちのモノを活用し、最低限の準備をし、無理のない範囲で始めましょう。
事業計画
やりたいことが決まっているのなら、それを実現するために何が必要かということを逆算して考えます。
そういった意味では事業計画も作ることができますが、商工会議所などでの起業セミナーでの事業計画書というのは、借り入れをするための書類です。
計画はあくまでも予測です。実際には予想通りに行かない時にどれだけ対応力があるかが問われます。
ハートで感じるままに動きたい女子には『事業計画』は向かないかもしれません。
タイプにも寄るので、計画作成で躓くようなら、まず動いてみて、それから細かいことを考えていきましょう。
人脈
よく働いている時から人脈を作っておきなさいという文章を見かけますが、フリーランスになってお仕事を回してもらうなら正しいことです。
全く異なる分野で『起業』するなら、新しい分野で繋がりをコツコツ広げていけばいいでしょう。
またフリーランスならクラウドワークスやランサーズで実績を作る方が早いかもしれません。
本当に良い仕事ができるようになると、リピートして頂けたり、お客様がクチコミでご縁をつないでくださいます。
無理に人脈を作るより、一つ一つ実績を積み上げる方が確実です。
(Facebookで無理やり友達5000人作ってもそれは人脈とは言えません。)
それから起業仲間という人脈を作ることを勧める方もいます。
切磋琢磨できる間は良いですが、ライバル同士足の引っ張り合いになったり、利用されて足をすくわれる場合もあリます。
またそこだけで仕事を回し合ったり、馴れ合いになるのならマイナスになる可能性もあります。。
自分が成長できるかどうかで判断していきましょう。
場所
起業に必要なのは『人・金・モノ』と言われますが、ここでは『場所』のことにします。
自宅で始めるなら場所も不要です。
また最近はコワーキングスペースやシェアサロン、貸し会議室などもあります。
最初からお金をかけずに、お試し的にやりたいことを始められます。
手段はいくらでもありますので良い時代になりましたね。
これからの『起業』に必ず要るとすれば、パソコンでしょうか…
どんなジャンルの『ひとり起業』でも、これからはオンラインでできるメニューがあった方が可能性は広がります。
何か特別なアイデア
何で起業するか決まってさえいれば、特別なアイデアまでなくても大丈夫です。
あるならそれを使ってみれば良いでしょう。
ただ、頭で考えたことと、現実が異なる場合もあります。何でも試してみないと分かりません。
アイデアがあるならどんどん試していきましょう。
強み
強みはもちろんあった方が良いですが、最初から自分自身で気づいている人の方が多くありません。
人に言われて気づく強みもあります。
なので、モニターアンケートなどでお客様に聞いてみるのもオススメします。
起業の勉強(知識)
起業セミナーが無駄とは言いません。
準備するのも大切なことです。
ただ、どこまで事前に学んだとしても、実践以上に学べることはありません。
実践しながら足りないモノを学んでいく方が、目的を持って学べるのでより効果が上がります。
SNSの使い方や拡散方法などを学んでも、それは起業の本質ではありません。
まずは実践することが一番大事なことです。
お金の知識
会計や税務のこと、決算書が読めた方がいいと記載されているものもあります。
それはそうかも知れませんが、『小さな起業』や『ひとり起業』なら最初は帳簿をつけて、収支を管理し赤字を出さないくらいで良いのではないでしょうか?
会計ソフトも規模によってはある方が良いでしょうけれど、最近は無料ツールで使えるものもあります。
そちらを使える方がよほど役に立つのではないでしょうか?
これからも良いアプリやサイトは開発されてくるでしょう。
もちろんお金にルーズな人は問題外です。
青色申告や開業届のことはここでは差し控えます。
マーケティングの知識
マーケティングの知識が無いよりあったほうがいいのですが、一般的に言われている会社のマーケティングと、個人事業のマーケティングは異なります。
ですので勉強するなら、個人事業で成功している方々のマーケティングを学ぶ方が良いでしょう。
(これも後ほど記事にします)
ホームページ
ホームページは個人事業の看板・メニュー表にもなるものです。
無いよりはあった方が良いです。
ただ、起業してすぐは方向性が定まらないこともありますし、メニューや価格を変えることもあります。
なので、最初は自分で触れるくらいの簡単なツールで作成したら良いでしょう。
最初から何十万もかけて作る必要はありません。
(※起業するとホームページ制作会社などから営業がありますが、煽られないようにしましょう。)
決済付きのショップサイト
最初からわざわざ用意しなくても、銀行口座さえあればお仕事はできます。
ショップサイトなど、銀行振込み以外の決済機能が備わったサイトを活用するのもよいですね。
セミナーなどをよく開催するのなら、リザーブストックをお使いになるのもお勧めです。
起業セミナーは必要か?
『起業セミナー』『起業塾』『創業塾』いろんなタイトルで様々なところが開催しています。
各種ジャンル別の起業セミナーもあります。
地元の商工会議所などが主催するものなどは比較的安価なので、お試し的に参加してみるのもいろんな情報が聞けるので良いかもしれません。
それこそ人脈作りにもなるでしょう。
ただし、私が参加した商工会議所主催のセミナーは、『小さな起業』『ひとり起業』にはあまり向かないものでした。
他で開催されているセミナーにも参加したことはありますが、しっかり『起業』を応援したいという理念で開催されているものもありますので、参加してみないと実態は分かりません。
準備中の段階で、地元の地域でそういったセミナーがあれば、一度参加するのも良いのではないでしょうか。
あと高額な『起業セミナー』は、内容にもよりますが、自分のやりたいことと講師の仕事やビジョンがマッチしていて、ジャンルが同じ、年代も近いのなら、学べることも多いでしょう。
何をするか明確に決まっているのなら、参加する価値はあるでしょう。
まだ決まっていない段階で、仮に起業している体で指導されるのはやめておいた方が良いと思います。
本当の起業はやってみなければ分からないことが、後から後から出てくるものです。
実践しながら講師に学ぶ方が、学んだことを再現しながら成長できるので、はるかに勉強になります。
ただその講師と同じことが、自分に再現できるかどうかは別の話ですが。
だからこそ、ジャンルが同じで、年齢や感覚が似ている方から学びたいものです。
同じ個人事業主でも、年収1億のはるか先を行っている講師に習うより、ちょっと先を行く講師に習う方が再現性があるかもしれませんね。
すごい人のノウハウを聞いたとしても、最初からいきなり真似はできませんから。
初期の頃の体験談などは参考になるかも知れませんが…
もし、どこかの協会に所属していたとしたら、その協会の先輩方の実話などの方がよほど役に立つでしょう。
ひとり起業に資格は必要か?
起業に資格が必要かといえば、必要ある場合もあればそうで無い場合もあります。
それまでのキャリアの延長で独立できる場合は特に必要ないかも知れません。
ただお客様のために役に立つものや、知識や技術を補うための資格がある方が良い場合もあるでしょう。
そもそも資格が無ければできない仕事もあります。
なので、資格が必要かどうかは、ご自身が何をしたいのかによります。
よくYahoo知恵袋などに、『◯◯の資格(民間資格)は役に立ちますか?』『△△の資格で仕事はできますか?』などの質問が寄せられていますが、その回答欄でよく見かけるのが民間資格は役に立たないといった意見です。
国家資格ならともかくその民間資格では就職できないとか、民間資格だけで仕事ができるわけがないなどと言った内容の投稿が、さも正しいかのように寄せられています。
おそらく大卒で大企業に勤めている方ならそう考えるかも知れません。
その価値観の中では国家資格や大卒の看板しか役に立たないからなのでしょう。
でも私はその民間資格で、仕事をした期間があります。
また、カルチャーなどでは様々な民間資格で、いろんなお仕事をされている方々に会いました。
ですので、民間資格が役に立たないとバッサリ切るのは、相手の人生の可能性までバッサリ絶っているようで悲しくなるのです。
もちろんそれは資格の内容や種類にもよります。
またどのような資格を取ったとしても、仕事として成功するには展開の仕方や仕組みの作り方にもよります。
民間資格であっても、成功するかどうかはその人次第というのが回答としては正しいのではないでしょうか。
話は戻りますが、特別な資格がなくても起業はできます。
ただ、何も持っていないと『信用』がありません。
キャリアやスキルを明確に表せる『◯◯何級』『△△何段』などがあれば話は別ですが、実績や実力を証明するものが全く何もないゼロからの起業は厳しいでしょう。
そういう時に、認定資格を持っていたり、その認定協会や団体の後ろ盾があるというのは強いものです。
協会に所属して、協会のホームページに名前が載っているというのは、カルチャーなどにも訴求しやすくお仕事にも繋がりやすくなるのは明らかです。(もちろん資格にもよりますし、団体にもよるでしょう)
またその協会や団体で成功している先輩方をモデルにできますし、そういう方々から習えるのなら一番の近道です。
ある意味一番良い勉強法かも知れません。
これまで起業したことがない人が、全くのゼロから一人で起業するのは無謀です。
まずはその道の成功モデルを知り、見習うのが女子ひとり起業には最適ではないかと思います。
起業が初めての方はモデル(先輩)がいる方がいいと思います。
やり方も真似したりできるし、勉強にはなるわよね。
ひとり起業に起業本は必要か?
起業することを考えたら、最初に情報を集めることでしょう。
その時に参考にするのが、インターネット上の情報や書籍ではないでしょうか?
起業の本は絶対に必要だとは言いませんが、初心者がイメージしやすいので参考にはなるでしょう。
一口に個人事業と言っても様々な形がありますし、様々なやり方があります。
書籍などを読むと、自分のやりたいひとり起業がどのようなものか具体的なイメージができます。
ただし、一口に起業と言ってもその規模は様々です。
自分がやりたい『小さな起業』『ひとり起業』に合わせた本を選びましょう。
参考までにいくつか載せておきます。
週末起業という考え方は、10年前からありました。
その時に同じようなタイトルの本を読んだ記憶があります。
また1万円起業という本は、起業って案外こんなものだよねという概念を教えてくれます。
個人的には私がショップをやっていた時もこんな感じでしたので、一番しっくりきました。
Kindleならゼロ円です。
起業に向く人と向かない人がいるのは本当か?
起業に向く人と向かない人がいるのは確かに本当です。
例えば『お金にルーズな人』が起業してうまく収支を管理できるか疑問です。
家計簿の管理すらできないなら起業するのは諦めたほうがいいでしょう。
『無責任な人』に至ってはお話にもなりません。
ただ本当にびっくりするくらい『お金にルーズな人』『無責任な人』が起業していたりします。
最後は取り立てに合って逃げていたり、追い出されたりしているのですが、そういう人ほどSNSでは派手に楽しそうにアピールしているので、SNSというのも考えさせられます。
話はそれましたが、世間で言われている起業に向かない人の一つ『慎重すぎる人』というのがあります。
確かに慎重すぎると石橋を叩いてでも渡らないので、なかなか行動できません。
慎重すぎる人は、ある意味起業に向かないかも知れませんね。
でも慎重だからこそ準備をしっかり怠らず、良いものを提供しようと思うから人一倍真面目に勉強しますし、ありとあらゆる想定もできるので、ある意味起業に向いているとも言えます。
これについては、具体例を上げながらもっと詳しく私の考える『起業に向く人・向かない人』というのを挙げてみましたので以下をご覧ください。
まとめ:ひとり起業に必要な本当に大切なもの
ひとくちに『小さな起業』『ひとり起業』と言っても様々なジャンルがあり、やり方、方向性、内容、形態もそれぞれに異なります。
長く続けるために自覚してほしいものがあります。
それは、ご自身がその仕事を通して大切にしている想い・理念・信念といった部分です。
それは『小さな起業』『ひとり起業』を続けるために本当に大切なものです。
ですので、掘り下げて掘り下げて、ブレない軸として掲げ、ひとり起業を実践していきましょう。
これについては一言で言うとあまりに軽いので、また別のページで説明したいと思います。
難しく考えなくてもいいと思います。
どうしてそれをやりたいと思ったか、初心を忘れないでくださいね。
プロフィール
シングル歴25年、ずっと何某かのダブルワークをしながら一人で3人を育てる。
10年以上前に母、数年前に父を見送り、子どもたちの巣立ちの感動を味わうことなく怒涛の日々の後、さらに地震と台風でダメージを受けるが、引っ越しののち今は嘘のように平穏無事に暮らしている。
もともと会社勤め時代に職場に取り入れたいと考えた『民間資格』を取得したことが、リーマンショックの後から自分で小さく副収入を得ることに繋がる。
カルチャー講師なども経験し、ご縁をいただいた上海でもセミナーを開催。
誘われて始めたエアブラシボディアートにハマり、様々な子ども向けイベントに出店する一方で、ボディアートボディジュエリー用のステンシルのネットショップも開設運営し、全国に愛用者がいた。
自分の経験から、ライスワーク(本業やバイト)をしながら、まずは自分で小さく稼ぐ経験をすることが現実的だと考える。
特に体力と気力が落ちる60前後より50代から準備をしておく方が有利と考える。(老眼も辛い)
(もちろん60代からのスタートでも頑張れば実現可能)
普通のおばさんなので、キラキラ起業とかには一切興味なし。
本当に自分のやりたいことを地道に積み重ね、真っ当に収入を得ることが結局長く続く秘訣と信じている。
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