無料モニターや無料お話会、無料体験会について考え方と目的
50代前後から小さく起業する女性を、Webサービスの活用支援とリアルな活動で応援するジョイライフのヤマガミです。
無料モニターや無料お話会、無料勉強会について質問を受けておりましたので、私の考え方を記載しておきます。
モニターや体験会は無料では提供しない方が良いのか?
無料だと質の悪いお客様しか来ないという考え方もあります。
(「質の悪い」という言い方が妥当か分かりませんが)
だから無料では提供しない方が良いという意見もあります。
ただ、これは個人事業がどの段階か、何を誰に提供するのか、何のために提供するのかにもよるので、一概に無料がダメとは言えません。
個人事業初期の頃は、大量に無料モニターをこなし、商品・サービスを良いものにしていく必要があります。
上記の記事で説明している、【1】の段階の時は、とにかく無料でも良いので件数をこなしていく必要があります。
(下図参照)
何のために?
それは自分の勉強のためです。
無料モニターや無料体験会は自分の勉強のため
無料の体験会やお話会、勉強会などと、有料の商品サービスとは、そもそも提供する目的が異なります。
無料モニターや無料体験会の目的は主に二つでしょう。
- 自分の勉強のため
- お客様との接点をもつため
確かに誰でも良いので、無料モニターを募集すると、中には質の悪いお客様も来られるかも知れません。
だから【1】の初期の頃は、知人や友人、そのお友達や紹介者の中で、興味を持ってくださる方や、協力的な方だけに限定しておくと良いでしょう。
また知人や友人が少ないのなら、日頃からブログやSNSで発信しておき、自力で集めるしかありません。
この時に、いきなり無料モニターを募集するのではなく、メルマガを活用したいものです。
これは【2】や【3】の方でも同じですね。
【3】の方でも、新しい商品やメニューを試してみたい時などは、協力的な方々にお願いしたいものです。
無料モニターや無料体験会はぜひメルマガを活用しよう
無料モニターや無料体験会の協力者を集めるときは、ぜひメルマガを活用しましょう。
自分の仕事や活動に興味を持ってくださる方々に、メルマガにご登録していただいき、その中でご協力いただける方を募集すると良いでしょう。
メルマガに登録するという作業を一つ入れるだけで、「通りすがりの無料に飛びつくお客様」ではなく、「わざわざ登録してまで体験したい協力的な方」を集めることができます。
そして募集ページには、以下のようなことを記載しておきましょう。
- ご感想やお写真等にご協力いただけること
- 同業者さんについてのご注意等
メルマガの登録という作業を一つ入れるだけで、同じ無料モニターや無料体験でも、協力的な方々を集めることができます。
さまざまなお客様を体験してみることも勉強と思えば糧になる
ただ起業初期の頃は、できるだけ様々な体験することが勉強にはなります。
私としては、良いことも悪いことも怖がらずに体験することが大切だと考えます。
失敗も嫌なことも全部含めて、経験してみることこそ、後々の糧になります。
『無料でやってみてどんなお客様が来るのかを、実際にやってから対策を考える』
その全てが自分のかけがえのない体験になります。
あまり臆病になりすぎずに、実際に行動して体験して学ぶことです。
(無責任な言い方に聞こえたらすみません)
これを避けて最初から上手くいく方法を求めても、結局は上手くいくことはないように感じています。
お客様との接点を持つための機会として無料体験やお話し会も活用しよう
【2】や【3】の段階でも、お客様との接点を持つための機会として考えるなら、無料体験や無料お話会、無料勉強会などもとても有効です。
この段階の方々には、バックエンド(本命商品)や、その他の商品・サービスがあります。
それらの本当に良い商品サービスを、知ってもらうためのフロントの機会を無料で提供します。
それが無料体験会や無料お話会、無料モニターや無料勉強会などになります。
それは関心のあるお客さまにとって、ありがたい機会になります。
無料のものを、誰かれなくばらまくのではなく、興味関心のある方だけに向けて提供するのは意味があることです。
メルマガに登録して下さっている方限定で、ぜひいろんなことを企画していきましょう。
私もリザーブストック(リザスト)の説明会は無料で開催していますが、いろんな方々のお悩みやお困りごとが分かるので、とても勉強になりますし楽しんで開催しています。
提供する時は惜しみなく差し出し良い循環を起こそう!
無料モニター・無料体験・無料お話会・無料勉強会…
こういったものを提供する時は、惜しみなく提供して良い循環を起こしましょう。
無料ですると損、無料で提供すると減るという考え方でいるとこの循環は起きません。
その考え方は、奪われたく無い、損をしたく無い、搾取されたく無いという想いがどこかにあります。
目の前の金銭や対価しか見えていないからです。
この考え方でいると、無料モニター・無料体験等に来て下さったお客様を、大切にできません。
『無料だから来た人』というレッテルを貼ってしまいます。
つまり『無料だから質が悪いお客さま』と決めているのは自分なのです。
無料でも協力して下さった方です。
勉強のために、商品のためにご協力下さったありがたいお客様です。
それが分かっている人は、無料でも全力で対応しますし、お客さまに感謝の気持ちを返します。
たとえ無料や低価格の体験でもご協力いただいたことで、学べることはたくさんありますし、損をしたわけではありませんん。
良い体験をさせていただきました。
いろんなお客さまがいると、勉強になりました、ありがとうございます。
また、もしかしたらその先に、素晴らしいご縁があるかも知れません。
そういうものは金銭や対価では推し量れないものです。
良い循環を生むために、まずは世の中に喜んで提供しましょう。
無料モニターや無料お話会、無料勉強会は、楽しんでやりましょう。
そして協力して下さった方々に感謝のエネルギーを返してまいりましょう。
私も感謝を忘れず、日々精進します。
私たちは本当は『いろんな現象』として対価を戴いています。目の前の金銭しか見ていなければ、そのことに気が付かないかもしれませんね。
まとめ
まとめると、「無料だと質の悪いお客様しか来ないから、少しでも対価を頂かなくてはならない」という意見には一理ありますし、間違いではありません。
ただ、個人事業としてどの段階にいるのかにもよりますし、目的の方が重要なので、必ず対価を頂かなくてはならないとは思いません。
無料体験、無料モニター、無料セミナーはどれも意味があるものですし、目的を持ってやっているものなら間違いではありません。
協力してくださる方や、必要だと感じてくださる方に向けてぜひ目的を持って提供していきましょう。
追記・おまけ
以前私があちこちのイベントで、低価格で子どもたちにボディアートをやっていると、ちゃんと対価を頂かなきゃダメと意見をくださる方もいました。
目の前の金銭や対価しか見ないとこういう助言が正しいように思えます。
ただ私の事情は以下でした。
【低価格でやるから多くの子どもたちが体験できる】
→【結果、子どもたちの嗜好や人気のデザイン等が分かる】
→【ネットショップの商品に反映できる】
→【より良い商品が作れる】
→【全国のボディアート職人さんたちの役に立つ】
→【職人さんたちのお客さま(子ども)が低価格で受けることができる】
→【多くの子どもたちに喜んでいただける】
→【ボディアート職人さんたちにも利益が上がる】
→【私も売り上げが上がる】
結果として
『全国のボディアートを体験した子どもたち』
『商品を買って下さったボディアート職人さんたち』
『商品を販売する私』
の『三方良し』になっていました。
目の前の金銭や対価しか見ないのと、『三方良し』まで見据えてやるのとでは行動に大きく差が出ます。
イベントで儲けを出すことに精を出すのなら、かかる経費を考えて、それなりに利益の出る商品・サービスを提供します。
イベントは儲けより勉強と割り切るなら、多少損はしてでも、あちこちのイベントで現場の声(子どもたちの反応)を頂くことに専念します。
「無料・低価格」だけで、良し悪しを判断せず、しっかり目的を持ってやっていきたいものです。
提供する時はぜひ良い循環を起こしてください。
『三方良し』を目指しましょう!
プロフィール
シングル歴25年、ずっと何某かのダブルワークをしながら3人を育てる。
10年以上前に母、数年前に父を見送り、子どもたちの巣立ちの感動を味わうことなく怒涛の日々の後、さらに地震と台風でダメージを受けるが、引っ越しののち今は嘘のように平穏無事に暮らしている。
もともと会社勤め時代に職場に取り入れたいと考えた『民間資格』を取得したことが、リーマンショックの後から自分で小さく副収入を得ることに繋がる。
カルチャー講師なども経験し、ご縁をいただいた上海でもセミナーを何度か開催。
誘われて始めたエアブラシボディアートにハマり、様々な子ども向けイベントに出店する一方で、ボディアート・ボディジュエリー用のステンシルのネットショップも開設運営し、全国に愛用者がいた。
自分の経験から、ライスワーク(本業やバイト)をしながら、まずは自分で小さく稼ぐ経験をすることが現実的だと考える。
特に体力と気力が落ちる60前後より50代から準備をしておく方が有利と考える。(老眼も辛い)
(もちろん60代からのスタートでも頑張れば実現可能)
普通のおばさんなので、キラキラ起業とかには一切興味なし。
本当に自分のやりたいことを地道に積み重ね、真っ当に収入を得ることが結局長く続く秘訣と信じている。